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2011年9月4日日曜日

VMFS5(ESXi5)への移行について

さて、先日アップデートしたESXi5.0ですが、VMFS5にしたい衝動に駆られ(新し物好きのsaga)、
面倒ですが、
一旦ゲストを別のディスクに移し、datastoreをV5にアップしてから戻すという事をやりました。
※ゲストありの状態で「VMFS-5へアップグレード」を選ぶとブロックサイズがもとのままで、ディスク効率がよくありません。
また、今回は「エクステント」を使用し、ソフトウェアRAIDのようなHDDを複数用いたラウンドロビンを試しています。
これでパフォーマンスが上がるようであれば、RAIDカードを買うよりも安上がりですね。
⇒現在調査中。
さて、手順ですが、

①vSphere Clientから「構成」「ストレージ」を選択するとdatastoreとして登録されたHDDの一覧が表示されます。

この画面で登録されているdatastoreを選び、「VMFS-5へアップグレード」を選ぶと、すぐにアップグレードはできます。
しかし、先ほども書きましたようにブロックサイズが元のままですので、今回は先にゲストを別のdatastoreに移動し、その後削除し、再構成することにします。

②①の画面で移動するゲストが入っているdatastoreを選び、移動するゲストを選択し、別のdatastoreに移動させます。


③このような画面が出て、移動します。単独のHDDをdatastoreにすると、100GB程度のゲストでさえ、このように時間がかかります。
なので、今後はエクステントを使用し、複数HDD構成にして、パフォーマンスを見ていきたいと思います。(RAIDカードを使用するより、圧倒的にコストが安いので。)

④次に「ストレージ」の構成から空になったdatastoreを削除します。

⑤このような感じにdatastore2から4までをいったん削除し、3つを統合して1つのdatastoreを作成します。

⑥一つのdatastoreを作ったあとに、datastoreの「プロパティ」を選び、その中から「拡大」を選ぶと。。。
⑦エクステントデバイスの追加の画面が出て、datastoreに登録されていないHDDの一覧が出てきます。(この画面では既に登録してしまった後なので、何も出てないですけど。)


⑧登録した後で⑥の画面で「エクステント」を選び、そのあと「パスの管理」を選ぶとこのような画面が出てきます。
「パスの選択」の中で「ラウンドロビン」を選び、「変更」を押します。
これで、ラウンドロビンで書き込みされるはずです。

⑨最終的にこのような構成になります。



⑩「ラウンドロビン」の「エクステント」を使用したdatastoreが完成したら、そこに③の時のようにゲストを元に戻していきます。


⑪ゲストの移動が完了しましたら、②の画面からゲストのvmxファイルを右ボタンクリックし、「インベントリへの追加」を選び登録していきます。


⑫ゲストを起動する前に「仮想ハードウェアのアップグレード」を選び、「仮想マシンのバージョン」を8にアップします。
その後、起動すると、copyかmoveか聞かれますので、moveを選択し、起動してください。

これでVMFS5への移行は完了です。

もし、仮想化を検討中の企業様でご質問等ございましたら、下記までどうぞ。
webmaster@niriakot.jp

2 件のコメント:

  1. VMFSのエクステントについて
    複数のディスクにラウンドロビンで書き込むことはできません。
    単純に複数のディスクを結合し、大容量のボリュームとして利用できるだけです。
    そのため、パフォーマンスはほとんど上がりません。
    #VMFS3から5になったことで上がる可能性はあります。

    パスのラウンドロビンについて
    こちらについては、ディスクへのパスが複数ある場合の設定となります。
    FCのストレージ等で複数のパスを持つ構成の場合、「パスの管理」でパスが複数表示され、どれを優先するか・ラウンドロビンとするかが設定できます。
    本記事の画像を見ると、パスが1つしかないためラウンドロビンとして設定しても意味がありません。

    なお、パスの設定については、各ディスク毎に設定する必要がありますので、ご注意ください。

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  2. 匿名さん

    情報ありがとうございました。

    実際、hdparmで計測してもパフォーマンスは全く上がってなかったので、スパンと同じだなと思ってました。

    マルチパスはiSCSI製作しておりますので、今度試してみます。

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